「強いて申し上げるなら、どこでも寝られるところでしょうか」 【写真】「幸せな猫ちゃん」園遊会での“神対応”が話題になった愛子さま “ちゃめっ気抜群”の愛子さま 2021年12月に成年を迎えられた愛子さまは、翌年の3月に行われた初の会見で、ご自身の長所について問われると、じっくりと考え込んだ後、穏やかな笑顔でこう答えられた。 「ユーモアたっぷりな回答に、緊張感のあった雰囲気が一瞬で和やかになりました。大学を卒業し、本格的に公務を担われるようになって1年以上が経過しましたが、愛子さまは各所でユーモアたっぷりな発言を披露されている印象です」(皇室担当記者) 『皇室の窓』(テレビ東京系)で放送作家を務める、つげのり子さんも、折々で愛子さまのユーモアセンスを感じたと振り返る。 「昨年の春の園遊会で現代美術家の横尾忠則さんとお話しされたときのことが印象的です。横尾さんが“飼っている猫がどんどん太っていく”と、愛猫の健康を話題にすると、愛子さまは“幸せな猫ちゃんですね”と瞬時に機転が利いた返答をなさったのです」 今年3月に神奈川県で行われた北極域研究船命名・進水式に立ち会われた際も「ちゃめっ気が抜群だった」とつげさんは続ける。 「この日、会場は雨が降っていましたが、愛子さまが到着される直前に雨が上がったのです。案内を担当した人が“愛子さまが晴れさせてくれました”と言うと、愛子さまは“この後はどうでしょう”と、いたずらっぽく返答され、周囲は笑いに包まれました」 各所で垣間見える愛子さまの“ユーモアセンス”。これはご両親、特に陛下譲りだと、ある宮内庁関係者は言う。 「過去に、陛下がある方と内々に懇談された際、会話が盛り上がって予定の時間を過ぎてしまったそう。そこで侍従が“そろそろお時間が……”と促すと、陛下は“まだまだ、アディショナルタイム”と、おっしゃって笑いが起こったといいます。 陛下は懇談していた方が恐縮してしまわないよう、冗談でその場を和ませようとお考えになったのではないでしょうか」 陛下も太鼓判を押す愛子さまの“ユーモアセンス” 陛下はプライベートな場面だけでなく、お出ましになる先々でも、会話にユーモアや冗談を盛り込むことが多いと、前出のつげさんは話す。 「2019年の夏、ご一家で栃木県を訪れた際、JRの那須塩原駅でお出迎えに集まった人々と交流されました。この日は暑かったので、陛下は交流中にハンカチで額の汗を拭われたのです。そのとき“ハンカチ王子”と呟かれて……。これには隣にいた雅子さまも愛子さまも吹き出され、その場にいた人々も一瞬で笑顔になっていました」 陛下のジョークは海外でも冴えわたる。 「2023年に雅子さまとインドネシアを訪問された際、日本語を学ぶ現地の学生らと交流されました。その中の1人が、日本の漫画で『NARUTO(ナルト)』が好きだと話すと、陛下は“私は徳仁です。特に関係はないんですけどね”と返答され、海外の学生も笑わせていました」(つげさん) そんな陛下は愛子さまの抜群なユーモアセンスをいち早く見抜いておられたそうで、 「昨年、陛下と親しい方が“愛子さまのユーモアセンスは素晴らしいですね”と言うと、陛下は“愛子は昔から素晴らしいユーモアセンスがあった”と答えられたそう。そして“そのユーモアが、いい方向に育ってくれればと思っていたのです”と続けられたそうです」(前出・宮内庁関係者) おふたりのウイットに富んだ話しぶりに「気遣いが垣間見える」と、つげさんは次のように語る。 「陛下や皇室の方々とお話しするとき、誰もが緊張してしまいます。陛下は冗談やユーモアを会話に交えることで、周囲の緊張を解きほぐそうとしておられるのだと拝察いたします。愛子さまも、そんな陛下のお姿を近くで見て“周囲を和ませる会話”を意識されるようになったのでしょう」 これからも、愛子さまはさまざまな場所へお出ましになる。陛下譲りのユーモアセンスは輝き続けるだろう。 つげ のり子 西武文理大学非常勤講師。愛子さまご誕生以来、皇室番組に携わり、現在テレビ東京・BSテレ東で放送中の『皇室の窓』で構成を担当。著書に『素顔の美智子さま』など