20日投開票の参議院選挙を前に、藤井貴彦キャスターはこれまで、主要8党の党首への個別インタビューを重ねてきました。配信されたノーカット版の動画について、再生回数やインプレッション数、コメント数、年代などの傾向を党別に分析しました。 ■自民・立憲の再生回数は少ない結果に 佐藤梨那アナウンサー 「zeroではこれまで藤井貴彦キャスターが、主要8党の党首に個別にインタビューを行ってきました。今回は日本テレビが配信しているノーカット版の動画について、どんな視聴傾向が見られたのかを党別に分析しました」 「公平を期すために動画公開から約2日間のデータで比較していますが、公開日は平日のものもあれば土曜日のものもあります」 「まずは再生回数についてです。参政党が45.5万回(小数点以下は四捨五入、以下同)を超えて最も多く、2番目に多いのがれいわ新選組で約35万回。次に国民民主党(約15.8万回)、公明党(約8.6万回)、共産党(約5.5万回)と続いています」 安村直樹アナウンサー 「自民党(6654回)や立憲民主党(6309回)は少ないという結果になっていますね」 佐藤アナウンサー 「参政・れいわ・国民民主と、比較的新しく立ち上がった政党の再生回数が多くなる傾向が見て取れました」 ■インプレッション数を稼げる政党は 佐藤アナウンサー 「次にインプレッション数について。これはユーザーの画面に動画が表示される、つまり目に触れる機会がどれくらいあるかです」 安村アナウンサー 「インプレッションが多い参政(約499.3万回)・れいわ(約475.6万回)・国民民主(約227万回)が実際、再生回数も多くなっています」 佐藤アナウンサー 「要因の1つとして、関連の動画が多ければ多いほど目につきやすくなるので、普段から大量の動画がアップされている政党が強いということが考えられます」 ■「コメント数」最多も参政党 佐藤アナウンサー 「動画に対するコメント数を見ていきます。これは肯定的・否定的どちらのコメントも含まれています」 「これも参政党が最も多く、1840件でした。れいわも1000件を超えて1007件となっています。一方で自民は96件、立憲は28件と2ケタにとどまりました」 ■神谷代表の発言、よく見られた部分は 佐藤アナウンサー 「それぞれの動画で、特にどの部分が見られたのでしょうか。視聴の推移を表したグラフで明確に反応が表れた、維新・国民民主・参政を見てみます。それぞれの党首がこのときに何を話していたのでしょうか」 神谷代表 「神谷さんちょっと急進的で強引かなと思ったけど、あのときやっぱりきちっとルール決めしておいてもらったから今の参政党があるよね、と言っていただいているので」 佐藤アナウンサー 「参政党は、党員に言ってもらってうれしかったことについて話している場面でした」 ■玉木代表は「消費税減税」の場面 佐藤アナウンサー 「国民民主党は、消費税の減税について話している場面でした」 玉木代表 「むしろ一律に下げて、自動車なんかがちゃんと国内で売れるようにしたっていいんじゃないかと。一律の消費税の引き下げを言っている」 ■吉村代表は「社会保険料の引き下げ」 佐藤アナウンサー 「維新は、社会保険料の引き下げについて話している場面でした」 吉村代表 「これを抑えたら経済成長にもつながったり、さらに賃上げにつなげたりもできるので。ここは適正化すべきところはありますよね」 ■どんな年代の人が多く視聴? 佐藤アナウンサー 「では、それぞれの党がどの年代の人に多く見られたのか。例えば、最も再生回数が多かった参政党の動画を見た人の年代別の割合のグラフで確認すると、25歳から65歳以上まで、比較的幅広い層が視聴していることがわかります」 「国民民主党も同じような傾向が見られました。れいわ新選組は45歳〜54歳の年代に特によく見られています」 「一方、45歳以上によく見られているのが公明・維新・共産で、特に共産党は65歳以上の人たちが多いということが分かります」 安村アナウンサー 「自民党や立憲民主党は、25歳〜34歳の若い世代にも見られていますね」 佐藤アナウンサー 「他の党の動画を見た若い人が、それをきっかけに視聴した可能性も考えられます」 「あくまで日本テレビが配信した動画の一部期間のデータを集計したもので、単純な比較はできませんが、『zero選挙』のサイトには自分の考えに近い候補者が誰なのか10の質問に答えることでわかる『考え方診断』や、『候補者アンケート』もあります」 「ぜひ投票の参考にしてください」 (7月19日(土)午前0時05分(金曜深夜)『news zero』より)