駆除された体長2m超のヒグマ、新聞配達員ら襲った個体と断定…エサ減り市街地のごみに執着か

 北海道福島町三岳の住宅街で12日未明、新聞配達中の男性(52)がヒグマに襲われて死亡した被害で、道は19日、男性の衣服に付着していた体毛のDNA型が、町内で18日に駆除されたヒグマのものと一致したと発表した。  町内の山林で4年前、女性(当時77歳)がヒグマに襲われて死亡した現場で採取された試料とも型が一致しており、道はこのヒグマが2人を襲ったと断定した。  駆除されたヒグマは推定8〜9歳のオスで、体長208センチ、体重218キロ。18日午前3時半頃、男性が襲われた現場から約1キロ南東の住宅街でハンターがライフル銃を撃って仕留めた。  周辺では12日以降もヒグマの出没が相次ぎ、スーパーのごみ置き場が荒らされるなどしていたが、複数の出没現場に残されていた体毛の型も駆除された個体と一致したという。そのため、道は人への加害や市街地への出没を繰り返していた個体は駆除できたと判断。12日から町全域に出していた「ヒグマ警報」を解除した。  酪農学園大の佐藤喜和教授(野生動物生態学)は「猛暑で山中のエサが減っている可能性がある。今回の個体も市街地のごみに執着し、出くわした人を襲ったのではないか」と指摘。「クマを寄せ付けないようごみ収集の仕方を変えるなど、積極的な対策が必要だ」としている。

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