世界的な指揮者の佐渡裕さん（６４）が、母校の京都市立京都堀川音楽高校（中京区）で、後輩のオーケストラを指導した。 佐渡さんは、同校の前身にあたる堀川高校音楽課程の卒業生。現在は、兵庫県立芸術文化センター芸術監督などを務めている。また、３０年ほど前から後進育成のため、定期演奏会前に母校でアドバイスをしている。 今年は１４日に同校の音楽ホールを訪問。２１日の定期演奏会（受け付け終了）で披露するドボルザークの交響曲「第８番ト長調」を２時間にわたって指導した。 「ハーモニーが変われば景色が変わる」「新しい音が入るとドラマが始まる」などと指揮の合間に細かく指示すると、オーケストラは豊かな音色に変わっていった。佐渡さんは「僕にとって『堀音』時代は宝物。今の君たちはキラキラ輝いて奇跡を起こせるとき」とエールを送った。 フルートを担当した３年の生徒（１８）と、オーボエの生徒（１７）は「曲の情景を思い浮かべながら練習できた。本番でも頑張って演奏したい」と声をそろえた。 １６日には、同じく同校ＯＢで、若手指揮者・ピアニストとして活躍する薩摩研斗さんも指導した。
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