国民民主党の玉木雄一郎代表は２１日、都内の参院選投開票センターで会見した。 　午前２時の時点で改選４議席の４倍となる１６議席獲得が確実で目標議席に到達した。非改選５と合わせて同党が２１議席となったことで国会で予算を伴う法案の提出が可能となった。 　玉木氏は会見で自民党、公明党との与党連立入りの可能性に「石破政権と組むつもりはない」と断言。しかし、自公の過半数維持は極めて微妙な情勢で、自民党内の政局で石破茂首相が退陣し、新総裁が年収の壁を１７８万円まで引き上げることに同意した場合など、連立を組む可能性は考えられるのか。 「石破総理が続投されるということですから、われわれからコメントする立場にない。政治の役割は、国の懐を豊かにすることではなくて、国民の生活を豊かにすること。その方針に合致するところでは協力してやっていきたい。政策本位です」 「石破政権を信任できるか」との問いには、「信任する以前に信頼できない」とばっさり。「去年１２月の約束（自公国の幹事長合意した年収１７８万円の引き上げなど）した公党間の約束を守らない。われわれとの約束を破ったのではなくて国民の皆さんから寄せられた期待を裏切っている。約束は守るべきだと思いますね」と語った。 　実現性はさておき、与党が過半数割れした場合は野党が大連立することで政権交代も可能となるが、玉木氏は「「（自公政権を）倒して何をするかですよね」と答えるにとどめた。 　そのうえで「自民党的なもの、旧民主党的なものを否定されたのが去年の衆院選と今年の参院選じゃないかなと思っています。自民党がダメだから、うちと参政党が伸びたという意味ですよね。自民党的、旧民主党的なものが否定されて新しい選択肢として国民民主が選ばれた。私たちになぜ期待が集まるか。経済対策ですよ」と総括した。