【政治部長解説�】有権者の“叫び”に応えた「新興政党」 参政党の躍進……政権に不満の保守層流れ

今回の参議院選挙の結果について、日本テレビ報道局・井上政治部長が解説します。 ——新興政党が受け皿になったとみられますが選挙戦を取材してどうでしたか 東京選挙区の参政党のさや候補の演説を取材に行きました。年代的にも幅広い支持者が集まっているという印象でした。自民党や立憲民主党の会場では、高齢者や動員をかけられたとみられる人が多かったですが、参政党はそういった感じはなくて、Xを見て自然に集まったという印象を受けました。 ——年代別の投票先は? 比例代表の投票先では、18歳〜30代のトップは参政党、40代〜50代でも2位に参政党、60代以上でも参政党は4位に食い込んでいます。私が演説会場で感じた雰囲気と近い印象があります。 ——石破内閣「不支持層」の投票先は? 1位は参政、2位は国民民主、3位は立憲民主となっています。1、2位とも新興政党で、反石破票の受け皿になったことがわかります。これまでは受け皿というと、野党第一党の立憲民主でしたが、その座をこの2党が奪ったと言えると思います。 同様の傾向が無党派層の投票先にもあります。1位は参政、2位は国民民主となっています。無党派層の受け皿になっていることがわかります。 ——自民支持層が参政党に流れているのではとの指摘も 参政党に投票した人の普段の支持政党を見てみますと、当然、最も多いのは参政党支持者ですが、2位が無党派、そして3位が自民支持層でした。石破政権に不満を抱える保守層が流れたとみてよいと思います。 ——参政党の何が支持を急速に高めた? 今回、示された民意は「何とかしてくれ」という有権者の叫びだったとお伝えしました。既成政党はこの声に応えられなかったということになります。 これに反応したのが参政党で、その公約には賛否の分かれるものが多いが、訴えたのは皆さんの痛みの原因は、税にありますよ、グローバル化にありますよ、そして今の外国人政策にありますとストレートに訴えました。こうした姿勢が「何とかしてくれるのではないか」ということで、一気に支持が拡大したとみています。

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