与党大敗となった参議院選挙から一夜、石破首相に対して辞任を求める声も上がっています。一方、躍進したのが参政党。21日午後に行った街頭演説にも、多くの人が集まりました。 　　　◇ “与党大敗”の参院選。“台風の目”となったのが、参政党です。21日午後4時ごろの新橋駅前。広場に集まった人は、時間が進むとともにどんどん増えていきました。参政党の神谷代表が、参院選後初の“街頭演説”をするのです。 午後5時過ぎ。 参政党　神谷宗幣代表 「私、今まで1人ぼっちだったんです。参議院で。本当に大きな期待をいただいて14議席です。全員国会議員ですよ！」 まさに“快進撃”。何が人々の心を動かしたのか…。 参政党　神谷宗幣代表（今月3日） 「キャッチコピーは日本人ファーストです」 選挙戦で47都道府県をまわった神谷代表。日を追うごとに熱狂は加速。 参政党　神谷宗幣代表 「一種の大道芸になっています。毎回その場の環境・天候、時事ネタを話すから面白いらしい」 ただ…。 参政党　神谷宗幣代表 「逆にいきすぎると、ふざけた話だと切り取られて怒られるんですけど」 選挙中、神谷代表の元には自身の発言などをめぐり抗議が相次ぐ事態に…。 20日夜、日本テレビの番組に出演した際には、こんなやりとりがありました。 藤井貴彦キャスター 「『核武装が安上がり』とする候補者がいました。安上がりという表現は使ってほしくなかった」 参政党　神谷宗幣代表 「私は決してそういう発言はしません。しっかりと党のガイドラインを決めて、参政党の政策を落とし込んで選挙に出てもらわないと、こういう問題が起きるなと」 藤井キャスター 「各候補者の“身体検査”は神谷代表も関わったのか？」 参政党　神谷宗幣代表 「私が最終的にはチェックしていますが、しっかりできたわけではない。我々のアキレス腱（けん）になるので、再度チェックしつつ体制構築をはかっていきたい」 候補者の“身体検査”について、選挙前にしっかりできていたわけではないと説明しました。 　　　◇ ここまで注目度を高めたのは「専門部署」をつくり、力を注いだ“SNS戦略”。 集まった人 「YouTubeで街頭演説しますとお知らせを見たので」 各政党の「公式YouTube」の新規登録者数の推移を見ると、参政党が1つ突出。登録者数は1か月ほどで13万人以上増加しました。 政治家の演説動画などを切り抜いて投稿する政治系ユーチューバーも、熱を肌で感じています。 ──この動画、再生回数が32万回。 政治系ユーチューバー　田中さん（仮） 「一気に伸びて、私も初めてのことだったので単純にすごいなというかびっくりしました」 当初は国民民主党の動画を投稿していた田中さん（仮）。次第に参政党にもひかれ、先月から参政党の動画をメインに投稿することに。 政治系ユーチューバー　田中さん（仮） 「熱量がもう想像を超えているというか。コメント数の多さ、高評価もそうですし、過激な人もいます。アンチがいるということは、それだけ勢いがある。すごいんだなと」 議席を大きく伸ばした参政党。 参政党　神谷宗幣代表 「妨害は悲しいことだと思いますけど、我々が存在感があって何か日本の形を変えそうだと期待感があるから、必死で止めようとしている人がいるんです。これからもよろしくお願いします。本当にありがとうございました」