新型「LFA“2”」まもなく登場!? 超ロングノーズの「600馬力スーパーカー」!? “2000GT”後継感もある「トヨタGT」英国登場で期待高まる「新モデル」どうなる?

「LFA“2”」登場へ?  2025年7月10〜13日(現地時間)に、英国で開催された「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード」において、トヨタは2つのサプライズ発表を行いました。それが新スポーツ「トヨタGTコンセプト」と、それをベースにした「トヨタGTレーシング・コンセプト」の2台です。  LFA2だとすればやっぱり「エレクトリファイドスポーツ」のイメージは踏襲するのでは?(※画像はレクサス「エレクトリファイドスポーツ」)  この2台は、2022年1月の東京オートサロンにおいて、トヨタが発表した「GR GT3コンセプト」の発展形と見ていいでしょう。GR GT3コンセプトは、世界で人気のGT3カテゴリーに向けたレーシングカーです。その開発にあたっては、トヨタ会長である豊田章男氏からは「勝てるクルマを作れ」とのオーダーがあったとか。 【画像】 超カッコイイ! レクサス新型「LFA“2”!?」を画像で見る(70枚)  つまり、トヨタGTレーシング・コンセプトがGR GT3コンセプトの市販化に向けたモデルであり、トヨタGTコンセプトはストリート向けバージョンとなります。  そんな2台の新モデルは、カモフラージュ塗装の姿で登場し、イベント最終日となる13日にグッドウッド名物となる約1.9kmのヒルクライムコースを、見事なスピードで駆け抜けました。その安定した走りを見る限り、市販化が相当に近いことを予感させます。 世界で人気のGT3で勝つために  では、そのトヨタGTコンセプトとトヨタGTレーシング・コンセプトは、どのようなクルマになるのでしょうか。もう少し深く検証してみましょう。  まず、この2台の名称からは、往年の名車「トヨタ2000GT」を思い起こさせます。トヨタ2000GTは、まだまだ日本の自動車黎明期であった1967年デビューした本格スポーツカーです。  発売前のスピードトライアルで3つの世界記録と13もの国際記録を樹立するだけでなく、映画「007シリーズ」にも登場し、当時の日本車の名を世界に知らしめました。まさに歴史的な名車です。  そんな偉大な名車の存在をにおわせたということは、それだけトヨタは、今回のトヨタGTコンセプトとトヨタGTレーシング・コンセプトには、力を注ぎ、そして自信を持っているのでしょう。  ちなみに、GT3というカテゴリーは、自動車メーカーが車両の開発・生産・メンテナンスを請け負い、車両を販売することが特徴です。また、レース専用車ではなく、市販クーペのモノコックをベースとした2WDであることがルールです。  ポルシェやフェラーリなどが参加するだけでなく、トヨタも過去にレクサス「RC」でGT3車両を用意していました。また、レースごとに性能調整があるので、接戦となり、どのマシンも勝つ可能性があります。つまり、世界的に有名なスポーツカーが、接戦を繰り広げるレースとなるのです。  しかも、GT3の嬉しいことは、マシンが販売されていることにあります。安価ではありませんが、クルマを作ることのできないアマチュア・レーサーが本格的なレーシングマシンを手に入れることができます。  そのためカスタマーレースの最高峰とされており、ルマン24時間レースをはじめニュルブルクリンク24時間レースなど、世界第一線のレースイベントにGT3カテゴリーが用意されています。  現在、販売されているGT3たちは、500〜600馬力が主流となっています。レースそのものは性能調整があるものの、市販版は余裕を持った設定になるはず。そういう意味で、トヨタGTコンセプトは600馬力程度になる可能性が大きいと言えるでしょう。  そして、最も重要な点は、トヨタGTコンセプトとトヨタGTレーシング・コンセプトが、GT3カテゴリー向けのGR GT3コンセプトからスタートしている点です。2022年1月の発表の時点で「『モータースポーツを起点としたもっといいクルマづくり』を具現化するGR GT3 Concept」と紹介されました。  市販スポーツカーをレーシングカーにするのではなく、最初にレーシングカーを作って、それをベースに市販スポーツカーを作るという手法を採用しているのです。  レース最優先でクルマを作るのですから、そこから生まれたクルマがレースに有利であることは、疑いようはありません。章男会長が「勝て」というのも、当然のこと。トヨタGTレーシング・コンセプトには大きな期待が持てます。 GRシリーズのフラッグシップとしての存在  GR GT3コンセプトは発表された後、2024年ごろからサーキットなどを走る開発車両のスパイショットが話題となっていました。そこで、囁かれた名称は「LFR」や「LFA2」というものでした。トヨタGTではなく、LFRやLFA2とはどういうことでしょうか。  それは、その姿にあります。低いロングノーズに小さなキャビン。リヤエンドの左右にはラジエターが備えられています。そのユニークなスタイルは、2009年にトヨタが発表した、スーパースポーツ「LFA」の特徴そのものと言っていいでしょう。  LFAは560馬力を発揮する4.8リッターV10エンジン搭載のFRマシンであり、3750万円で世界500台限定された和製スーパーカーです。その「LFA」そっくりな姿を元にLFRやLFA2と呼ばれているのです。  実際のところ、トヨタGTコンセプトとトヨタGTレーシング・コンセプトが市販化されたとき、名称がどうなるのかは不明です。LFR、LFA2、トヨタGTのどれになってもおかしくはありません。  ただし、ひとつだけ確実なのは、トヨタのスポーツカー・ラインナップである「GRシリーズ」に連なることです。これまでトヨタは、2019年の「GRスープラ」を筆頭に、2020年に「GRヤリス」、2021年に現行「GR86」、2023年に「GRカローラ」などとGRシリーズのラインナップを拡充してきました。その中に「トヨタGTコンセプト」が加われば、当然、フラッグシップという扱いになるでしょう。  そして、章男会長の希望通りにトヨタGTレーシング・コンセプトが、世界中のレースで大活躍すれば、GRブランドの名前を大いに高めることは間違いありません。世界一の販売数を達成したトヨタは、次はレースの世界での名声を狙っており、その実行役がトヨタGTコンセプトの役割と言えるのではないでしょうか。

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