日産「新型マイクラ」に大注目! 新たな「5ドアコンパクト」は「マーチ」の系譜を引き継いだ? 全長4mボディ×「斬新ヘッドライト」の欧州新モデル 日本版“マーチ”との関係は

フランスの名車と兄弟になる? 新型マイクラの系譜  日産は2025年5月21日、欧州向けに販売する新型コンパクトEV「マイクラ」を発表しました。  マイクラといえば、エントリークラスのコンパクトカーとして親しまれた「マーチ」の海外名として知られていますが、新型マイクラとマーチとの関係性はどのようになっているのでしょうか。 日産新型「マイクラ」 【画像】超カッコイイ! これが日産「新型マイクラ」です! 画像で見る(30枚以上)  今回、欧州市場では6代目として2年ぶりに復活することとなったマイクラは、Bセグメントに属するサイズのバッテリーEV(BEV)へと大きく生まれ変わりました。  ベースとなったのは、日産がアライアンスを組んでいるフランスの「ルノー5(サンク)」。  こちらも往年の名作コンパクトカー、ルノー5をデザインモチーフとしたコンパクトBEVとなっています。  新型マイクラのエクステリアは、兄弟のルノー5との共通性を感じる一方、楕円形のデイタイムランニングライトなど、大ヒットした2代目のK12型もほうふつとさせるデザイン。“マイクラ”としてのイメージも強くアピールしています。  ボディサイズは、詳細値が非公開ながら、全長は4m未満、幅は1.8m未満、ホイールベースは2.54mとされています。  そもそも”マイクラ”というネーミングは、国内でも人気を博したマーチの海外名として使用されてきたものです。ここで、マーチの系譜を簡単に振り返ってみます。  初代マーチ(K10型)は1リッタークラスの経済的なコンパクトカーとして、1982年に発売。その車名は一般公募で決定され、応募総数は約565万通にも及びました。  スタイリングはイタリアの世界的デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロ氏が基本デザインを手掛けた、端正で空気抵抗の少ないもの。また、最も軽量なモデルで610kgと軽い車両重量も相まって、燃費のいい経済車として親しまれました。  一方、ターボエンジンを搭載した「マーチターボ」や、ターボとスーパーチャージャーの両方で過給するエンジンを搭載した「マーチスーパーターボ」など、クルマ好きの若者にもアピール。10年近いロングライフモデルとなりました。  1992年に登場した2代目マーチ(K11型)も名車でした。経済性、居住性にさらなる磨きをかけるとともに、デザインは曲面を多用したモダンかつ先進的で質の高いスタイルへと変貌。  1993年には日本車初の快挙である欧州カー・オブ・ザ・イヤーにも選ばれるなど、世界で認められるコンパクトカーへと成長しました。こちらも初代に並ぶ、約10年にわたり堅調な販売成績を記録しました。  そして3代目マーチ(K12型)は2002年にデビュー。好評だった2代目のシルエットはそのままに、大きな楕円形のヘッドランプがかわいらしい斬新なデザインへとチェンジし、人気を博しました。  パワートレインも刷新され、初代と2代目に続き売れ行きは好調でした。  しかし、2010年にフルモデルチェンジした4代目マーチ(K13)型は、爆発的にシェアを伸ばしていた軽ハイトワゴンなどを相手に苦戦を強いられました。日本向けはタイでの生産となり、内外装の質感が大幅に低下したことも足かせとなりました。  2017年には欧州など海外市場向けに、5代目マイクラとなるK14型がデビューしました。ところが、K14型は日本市場へ投入されず、国内ではK13型マーチが継続販売。  そしてK13型も2022年に日本での販売を終了。これにより、30年にわたって支持されてきたマーチのブランドは消滅となりました。さらには、K14型も2023年に欧州での販売を終了。マイクラも絶版になりました。  マーチが現行ラインナップから消えて3年。マーチらしい雰囲気をまとった新型マイクラは日本にもマーチとして導入してほしい期待のモデルですが、現時点では日本での発売に関する公式発表はありません。  しかし、もし新型マイクラの日本導入が実現すれば、“マーチ”と”サンク”という日仏2国を代表するコンパクトカーの系譜が合流することになります。  コンパクトカーが「ノート」頼りとなっている日産の国内ラインナップを増強する意味でも、今後の展開に期待したいモデルです。

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