全国で相次いだ指示役“ルフィ”らによる一連の強盗事件をめぐる裁判で、「闇バイト」を募集し、集めた実行役を指示役に紹介したとして、強盗致傷ほう助などの罪に問われた犯行グループ幹部の小島智信被告（47）に対し、東京地裁は懲役20年を言い渡しました。 小島被告は、2022年に東京・中野区の住宅で住人の男性が暴行を受けケガをし現金約3200万円が奪われた事件など3つの強盗事件で、実行役を指示役に紹介して犯行を手助けした罪や、10人に対する特殊詐欺に関与した罪に問われています。 これまでの裁判で、小島被告は起訴内容を全て認めたうえで、強盗事件での役割について「実行役を集めて紹介した」と説明。一方で「実際に誰を使うかは指示役に丸投げしていた」「計画の詳細は知らなかった」と話しました。 検察側は「強盗の意思確認をしたうえで、多数の実行役を継続的に紹介した」「小島被告の行為が強盗の実現に与えた影響は大きく、一連の強盗で重要な役割を果たしたことは明らかだ」として懲役23年を求刑。 これに対し、弁護側は「強盗計画の詳細は知らされておらず、小島被告の役割は闇バイトの応募者の情報を右から左に流すだけの“連絡役”に過ぎない」として、懲役11年が相当だと主張していました。 小島被告は裁判の最後に「たくさん被害者を出して後悔と反省をしている。本当に申し訳ありませんでした」と謝罪していました。
もっと
