祗園祭 後祭のしんがり「大船鉾」、復元新調された下水引も鮮やかに

 7月24日に行われる祗園祭・後祭(あとまつり)の山鉾巡行は11基が都大路を練り歩く。  その最後尾を務める殿(しんがり)の「大船鉾(おおふねほこ)」を飾る下水引(したみずひき)が今年(2025年)、復元新調された。 駒形提灯に灯がともる「大船鉾」〈2025年7月23日午後 京都市下京区〉 水引を新調、祗園祭・後祭山鉾巡行のしんがり「大船鉾」〈2025年7月23日午後 京都市下京区〉  幕末に焼失した大船鉾は2014年、150年ぶりに巡行に復帰。  新調されたのは、迫力ある大波や翼を付けた龍のような魚を刺繡した「緋羅紗地波濤飛魚文肉入(ひらしゃじはとうとびうおもんにくいり)刺繡」(下水引一番)と、綴織(つづれおり)技法による「金地彩雲草花文(きんじさいうんくさばなもん)綴織」(下水引二番)。  この水引幕は、文化年間(1804〜1818)に製作されたものにならって、一番、二番とも6枚ずつ作成し、一番、二番を上下で合わせ、大船鉾の右舷、左舷に飾る。復元作業には6年の歳月を費やした。  大船鉾は昨年、「たま」と呼ばれる車輪4本を新調した。直径2.13メートル、重さは685キロと、すべての山鉾の中で最大規模。今年は黒く塗られ、巡行のトリを務める。  丁寧な絵筆さばきでうちわに大船鉾のスケッチを描く河田マサヒロさん(37)は、4歳からアメリカ・ニューヨーク近郊で暮らしたが、海外生活になじめず、自宅にこもって絵を描くことに夢中になったことがきっかけで10歳から日本画の道へ。   大船鉾の龍頭、大金幣などを描いたポストカード 河田マサヒロさんは引きこもりに悩む若者らを支援すりかたわら、京都の伝統的な風景を描く  今年はポストカードも作成した。2019〜2025年にかけて、アクリルや水彩、油を使った繊細な色使いで大船鉾の迫力を描いた絵はどこか優しさも感じられる。  引きこもりなど、社会的不安のある若者たちのアートを通して、自立をサポートしている。 スペイン・バルセロナから訪れた女性「日本の夏、ウェットな暑さと気温の高さに驚き でも京都の伝統的な祭、1000年以上も続く偉大さにもっと驚いた」

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