夏の高校野球群馬県大会は２３日、山梨学院（山梨）が３年ぶりの出場を決めた。 昨夏の甲子園で準優勝した関東一（東東京）や今春の選抜準優勝の智弁和歌山（和歌山）が４強入り。４季連続出場を目指した青森山田（青森）や昨夏の甲子園で８強に入った大社（島根）は準決勝で敗れた。 智弁和歌山７—０市和歌山（８回コールド） 今春の選抜で準優勝した智弁和歌山の課題は、「集中力を切らさずに攻める」こと。選抜では準決勝までの４試合全てで一回に先制したが、中盤以降に攻め手を欠く試合が目立った。「ほっとして、（その後）点を取れない」と２番大谷。この夏、難敵を相手に見せたのは成長した姿だった。 一回、市和歌山の先発・丹羽から適時打２本で３点の先取に成功。二、三回は無得点が続いたが、気持ちは切らさない。四回、８番渡辺、１番藤田がともに２ストライクからしぶとく安打を放って好機を作ると、大谷は第１ストライクをきっちりと中堅へ運ぶ犠飛。その後も小刻みに得点を加えて流れを渡さず、選抜出場校同士の対決をコールドで制した。 選抜後、チーム内で「チャンスで第１ストライクを見逃すこともミス」などと厳しい基準を共有した。たるんだプレーをすれば練習から外れるよう求めるなど、プレーに対する集中力を鍛えてきた。 「自分たちがやるべきことはできている」と大谷。夏こそ頂点を目指すチームにとって、弾みがつく勝ち方だった。（松本慎平）
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