航空自衛隊新田原（にゅうたばる）基地（宮崎県新富町）に配備が予定されている最新鋭ステルス戦闘機「Ｆ３５Ｂ」について、防衛省は２５日、８月７日に配備を開始すると発表した。 まず４機を配備し、今年度中に４機を追加して、最終的に計４２機を置く方針。 Ｆ３５Ｂは短距離滑走での離陸や垂直着陸が可能で、一部の護衛艦にも搭載できる。自衛隊で初の配備となる同基地には当初、昨年度中の配備を予定したが、米国からの納入が遅れていた。 この日に宮崎県庁や新富町役場を訪れた九州防衛局の江原康雄局長によると、４機が飛来する際、住民が騒音などを体感できるように垂直着陸を実施し、９月中旬にも住民向けに飛行実演を行う。住民から理解を得るまで、実演以外に基地での飛行はしないという。 Ｆ３５Ｂの配備を巡って防衛省は当初、「垂直着陸は緊急時などを除いて行わない」と説明したが、２月に一転して、月平均で最大約１００回の垂直着陸訓練を行う計画を公表。垂直着陸は通常の着陸に比べ、ホバリングするなどの時間が長く、住民らの間で騒音に対する懸念の声が上がっていた。
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