【花蓮（台湾東部）＝園田将嗣、台北＝竹内誠一郎】台湾の最大野党・国民党の立法委員（国会議員）２４人を対象としたリコール（解職請求）の賛否を問う住民投票が２６日、台湾各地で行われ、即日開票された。 複数の台湾メディアによると、リコール投票はすべて不成立に終わった。 立法院（国会＝定数１１３）で与党・民進党が過半数の５７議席に６議席足りない「ねじれ状態」の解消を目指した頼清徳（ライチンドォー）政権は、大規模リコール運動を支持する立場を示しており、大きな打撃となりそうだ。 住民投票は８月２３日にも、７人を対象に第２弾が実施される。６人以上のリコールが成立し、その上で実施される補欠選挙で民進党が６議席以上を獲得すれば、ねじれを解消する可能性は残されているが、実現は極めて厳しい情勢だ。 今回の住民投票は台北市のほか、台中市や花蓮県などの立法委員が対象となった。リコール運動は、頼政権の予算案を否決するなど対決姿勢を強める国民党に批判的な市民団体が主導し、頼総統も６月末に支援を表明していた。国民党は、政権がリコール制度を政治目的で悪用しているとして反発していた。
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