3児の母であり、簡単で栄養満点なおうちごはんを提案しているおうち料理研究家・料理ブロガーのちゃんちーさん（Instagram ＠chan.chan_chii ）のレシピ連載第81回。夏になるとキュウリ、ナス、オクラ、トウモロコシ、ゴーヤなど、たくさんの旬野菜が登場しますが、今回はズッキーニを使ったレシピをご紹介します。 ズッキーニは、キュウリのような見た目をしていますが、実はカボチャの仲間。未熟なうちに収穫されるため、皮も柔らかく、生でも食べられる野菜です。ですが今回は、火を通すことでさらに美味しさをアップさせるオススメの食べ方を教えてもらいました。 子どもたちも大好きなズッキーニ 夏になると無性に食べたくなり、我が家の子どもたちも大好きな野菜のひとつ、ズッキーニ。 中でもズッキーニのジョンはジュワッと美味しく、取り合いになるほどなのですが、「ジョン」という料理を聞いたことはありますか？ 何度目かとなる昨今の韓国ブームで知っている方も多いかもしれませんが、実はこれ、韓国ではとてもポピュラーな家庭料理なんです。野菜や魚介、お肉などに小麦粉と卵をまとわせて焼いたもので、焼き目は香ばしいですが、ふんわりした食感で、どこか懐かしい味わいです。 韓国では旧正月や秋夕（チュソク）といったハレの日には欠かせない存在ですが、特別な食材がなくてもすぐ作れる手軽さなので、日常のおかずにもぴったり。特に今が旬のズッキーニは、みずみずしさと甘みが卵の衣によく合い、まさにジョンに最適の素材なんです。 今回はズッキーニのジョンとしてご紹介しますが、魚肉ソーセージだったり、オクラやナスなどの夏野菜など、冷蔵庫にある“焼いて美味しいもの”ならなんでもOKです。あと一品欲しいときや、お弁当、夏休みのランチにもオススメです。 また、ご飯のおかずとしてはもちろんですが、シンプルな味付けだからこそ、お酒とも相性良し。この歳になって日本酒の美味しさが分かり、以前よりお酒を嗜むようになってきた私ですが、ジョンは合わせるお酒や飲み物で印象もガラリと変わります。 たとえば、冷たい麦茶やとうもろこし茶なら、香ばしい香りとやさしい甘みが韓国の家庭っぽさをより引き立てます。お酒好きさんには、冷酒や白ワインなどの香りの強すぎないドリンクが合うと思います。スパークリングワインならちょっとしたおもてなし感も。 さらに、ズッキーニのジョンをポン酢をつけて食べると、柑橘系の香りと爽快感のあるドリンクがよく合います（はちみつ梅ソーダやゆずドリンク、柑橘系のお酒など）。 旬のズッキーニが主役になれるレシピ、ぜひこの夏に楽しんでみてくださいね。 ズッキーニのジョンの作り方 〈材料〉2人分 ・ズッキーニ（大)　1本 ・小麦粉　大さじ2〜3 ・卵　1個 ・塩または鶏ガラスープの素　ひとつまみ ・油（ごま油がオススメ)　大さじ1弱 〈作り方〉 【1】ズッキーニを5〜7mm幅の輪切りに切ります。 【2】切ったズッキーニの水分をキッチンペーパーなどで拭き取ります。 【3】水気を拭いたズッキーニに満遍なく小麦粉をまぶします。 【4】卵に塩または、鶏ガラを加えて混ぜ合わせます。 【5】小麦粉をまぶしたズッキーニを【4】にくぐらせて、油をしいたフライパンで焼きます。 【6】両面焼き色がつくまで焼いたら完成です。 残った溶き卵はフライパンに加えてもいいですし、二度漬けして焼いてもOK。ポン酢などをつけて召し上がってくださいね。 驚くほど味しみしみ！ こんにゃくに味を染みこませる裏技＆オススメ作り置き