静岡・伊東市の田久保真紀市長が３１日、同市内で記者会見を開いた。田久保氏には学歴詐称疑惑が浮上、議会には百条委員会が設置されていた。これまで田久保氏は市長を辞職して出直し選挙に臨む可能性を示唆していたが、この日、前言撤回した。 田久保氏は冒頭、「市民の皆さま、関係者の皆さま、大きな混乱を招いたことには改めて深く心からお詫び申し上げたい。本当に申し訳ございませんでした」と謝罪した。一方で、「必ず結果で皆さんにお返ししたい。今後ともよろしくお願いします」と辞職すると明言しなかった。 困惑した記者から「進退について話をするということで会見に来ているのだが、辞職はしないということか」と問われると、「はい、そのように理解していただいて結構です」と前言撤回を認めた。 今年５月に市長に就任した田久保氏は市の広報誌で東洋大卒業としていたが、「除籍している」との怪文書が各方面に送られていた。田久保氏は卒業したとの認識を示していたものの、大学側に問い合わせた結果、「除籍」と判明。 特に問題視されているのは市議会関係者に卒業証書を�チラ見せ�していたことだ。百条委員会では田久保氏の知人が、田久保氏から大学を卒業していないと聞かされたことがあると証言している。卒業していないと分かっていながら、卒業しているように装ってのではと疑念が持たれているのだ。 この日の会見で田久保氏は除籍の事実を６月２８日に大学に問い合わせをした際に初めて知ったと繰り返し、知人の証言についても否定した。
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