兵庫競馬の生え抜きとして歴代１位の地方通算４７４５勝を挙げた田中学騎手（５１）＝西脇・田中道＝の引退セレモニーが１日、園田競馬の開催最終日９Ｒ終了後に西ウイナーズサークルで行われた。 田中は７月１８日にＮＡＲ（地方競馬全国協会）の調教師免許試験に合格し、この日に免許が交付された。２０２３年１１月に騎乗予定だったＪＲＡのジャパンカップをキャンセルし、その後も悪化した持病の腰痛の回復が芳しくなく、騎手復帰を果たせずにムチを置くことになった。 「騎乗できない時期は、レースを見るたびにいらだちと腹立たしさを覚えた。半年ほど前に気持ちが折れて、この状態で騎手復帰は無理と思い、調教師への転身を決めた。立派なスタッフと馬を育てたい」 勝負服姿でファンに別れを告げた田中学は、セレモニーの最後に兵庫所属の騎手から胴上げで、これまでの功績をたたえられ、新たな門出を祝福された。
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