【ポースコール（英）＝平地一紀】女子ゴルフの今季メジャー最終戦、ＡＩＧ全英女子オープンは１日、英南西部ポースコールのロイヤル・ポースコールＧＣ（パー７２）で第２ラウンドが行われ、３位から出た山下美夢有が７バーディー、ノーボギーで通算１１アンダーに伸ばし、首位に立った。 　前日首位の竹田麗央は三つ伸ばして８アンダーの２位、畑岡奈紗は２アンダーの１０位。首位発進の岡山絵里は大きく崩れ、予選落ちした。渋野日向子、笹生優花らも予選落ちした。 ボギー出さず、７バーディー 　正面にクラブをかざしてからショットの動作に入るルーチンを淡々と繰り返し、山下が単独トップに立った。「本当に安定したゴルフができていた」。ボギーを出すことなく７バーディーを重ね、予選の２日間で１１アンダーと大きく伸ばした。 　全英ではおなじみの風が想定内の強さに収まり、のびのびと力を発揮した。「風があまりない中でショットが安定し、いい距離でパットも入ってくれた」とうなずいた。１、２番の連続バーディーで弾みをつけると、イーグルパットがわずかに外れた９番から１１番まで３連続バーディー。終盤は風の勢いが増していく中、ショットの精度が少し落ちたのを補うようにパーパットを着実に沈めた。 　全英は、４度目の出場。「番手選びだったり、ターゲットを狙う方向だったりがすごい大事になってくる。今まで練習してきたイメージを意識しながら、回っていた」。２日に２４歳の誕生日を迎える山下が、経験と知識を生かしながら海沿いのリンクスに立ち向かっている。（平地一紀） 　渋野日向子「途中まで（予選通過の）チャンスはあったと思うので、（伸ばしきれず）余計に悔しい。（今季）最後のメジャーだったので、やっぱり通りたかった」