サブスクで「コンプリートカー」提供、「手ぶらでサーキット参加」も可能に 　トヨタ車のサブスクサービスなどを展開するKINTOは2025年8月6日、新サービス「MOTORSPORT by KINTO（MOSKIN：モスキン）」を立ち上げ、同日にサービス提供を開始しました。 　MOSKINはモータースポーツを手軽に楽しめるものだといいます。 サブスクで「本格スポーツカー」に乗れる!? 【画像】「ええぇぇ！」 これがKINTOの「画期的サービス」の全貌です！ 画像を見る（30枚以上） 　MOSKINは、モータースポーツに興味がある初心者も手軽にモータースポーツを楽しめるよう、多様な選択肢を用意することで、誰もが手軽にモータースポーツの感動に触れられることを目指したといいます。 　サービスの開始に至った背景について、KINTO 事業責任者の布川 康之氏は以下のように話しています。 「以前、あるモータージャーナリストから、モータースポーツの裾野が（今後）広がってくるだろうという話を聞きました。 　レースでも、（メーカーやレーシングチームだけでなく）、ナンバー付き車両で参加するエントリー層（アマチュア層）が増えており、そうした層に対し、KINTOがサポートするべきではないかとアドバイスを受けました。 　そこで、モータースポーツはどのようなものなのかと調べていくなかで、エントリー層が（手軽にモータースポーツを始めるにあたり、）こんなのあったらいいなというものを考え、形にしました」 　サービスのラインナップは「サブスク」「レンタル」「サーキットレンタル」「走行・体験イベント」の4つで、憧れのスポーツドライビングやサーキット走行をスタイルに合わせて身近に体験できる機会を提供します。 　サブスクでは、KINTOのリースアップ車両（中古車）から厳選したものを、主にトヨタ車のカスタムなどを手がける「TOM‘S」によりチューニング。正真正銘のコンプリートカーでありながら、従来のKINTOのサブスクのように、メンテナンスや保険などを月々定額の利用料金で乗れるというサービスです。 　公道だけでなくサーキットでの走行も可能で、メンテナンスなどは「GR Garage」の一部店舗で受けることができます。 　取扱車種は「GR86」（申込金74万円・月額14万8000円から）、「GRヤリス」（申込金89万円・月額17万8000円）、「GRスープラ」（申込金104万円・月額20万8000円）。今後、取扱車種は拡大予定です。 　レンタルでは、TOM‘Sが手掛けた本物のスポーツカーを東京都港区の「TOM‘S TOKYO SHOWROOM」を拠点にレンタルできるサービスです。 　GR86（3万円／8時間から）、GRヤリス（3万5000円／8時間から）、GRスープラ（4万5000円／8時間から）をレンタカーとして提供。将来的には別地域での貸し出しも検討しているといいます。 　サーキットレンタルでは、手軽にスポーツカーでサーキットを走行できるというサービスで、クルマを用意せず、手ぶらで楽しめるとともに、サーキット走行未経験者でも本格的なスポーツ走行ができるものとなっています。 　ガソリン代・消耗品代・サーキット利用料などが一括でまとめられており、また通常は走行申し込みなどの手続きも現地で必要ですが、これらも専用サイトから予約が可能で、フレキシブルなスケジューリングができることも特徴です。 　対象サーキットは袖ヶ浦フォレストレースウェイ（千葉県袖ヶ浦市）、幸田サーキットyrp桐山（愛知県幸田町）で、トヨタ「86」や「GRヤリス」、「ヴィッツRS」などが取扱車種となっています。 　利用料金の一例は袖ヶ浦フォレストレースウェイのGRヤリスの場合、30分・1枠で5万3600円、幸田サーキットyrp桐山でヴィッツの場合、20分・1枠で2万4600円です。 　走行・体験イベントでは、サーキットで走りたいユーザーやプロドライバーにドライビングを教えてもらいたいユーザーなどを対象に、前述のサーキットレンタルで用意する車種を使用し、手軽に乗れるサービスです。 　まずオープニングイベントとして、8月26日に富士スピードウェイで開催を予定しているほか、9月5日に幸田サーキットyrp桐山でも開催。それぞれ参加費用は2万9800円、2万7800円です。 　また今後はサブスク契約者向けの走行体験会やEVカート走行会なども展開予定としています。 　先出の布川氏によると、エントリー層に対しレースの参戦を「丸ごとサポート」する新サービスも検討中だと話しています。