トヨタ「“新”シエンタ」安全性強化&“ブランド初”の便利機能も搭載! ライバルのホンダ「フリード」とは何が違う? 人気の「コンパクトミニバン」徹底比較!

コンパクトミニバン「シエンタ」と「フリード」何が違う?  トヨタ「シエンタ」は、ホンダ「フリード」とともに、5ナンバーサイズを基本とするコンパクトハイトワゴンとして、激しい販売競争を繰り広げています。  ライバル同士となるシエンタとフリードは、どこが違うのでしょうか。 トヨタのコンパクトミニバン「シエンタ」 【画像】超カッコいい! これが最新「シエンタ」です!(30枚以上)  フリードのアウトドア仕様「クロスター」は全幅1720mmの3ナンバーサイズになりますが、両モデルともにボディサイズを押さえつつ、室内や荷室を最大限確保する工夫や多彩なシートアレンジを備えました。  そしてシエンタは2025年8月5日に一部改良を受け、先進安全装備をはじめとした装備の充実を図っており、操作性向上に寄与するのが、ブレーキホールド付電動パーキングブレーキ(EPB)の全車標準化です。  ライバルのフリードはもとより、いまでは軽自動車でも珍しい装備ではないので、待望の採用といえます。  そのほか、ブレーキホールド機能をオンのままエンジンを停止し、次回始動するとオンの設定が維持される機能付で、「トヨタブランド」では初です。  EPBの標準化に伴い、先行車が停止すると、自車も停止する停止保持機能付アダプティブクルーズコントロールも全車に標準装備。ただし、シエンタはコンパクトクラスなので、高級車のような自動発進機能はなく、ドライバーによるステアリングスイッチなどの操作が必要になります。  さらに、全車の「プロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)」に、車線内走行時の常時操舵支援機能を追加することで、ACCと合わせて高速道路でのロングドライブをサポート。  また、オートエアコン、ドライバー異常時対応システムの全車標準化、ETC2.0+前後ドライブレコーダーを「X」をのぞいて全グレードに標準化するなど、商品力を大幅に高めています。  対するフリードは、2025年1月にハイブリッドの「e:HEV」が一部改良を受け、「AIR EX」、「CROSSTAR」の全タイプとスロープ仕様車もアダプティブドライビングビーム、後退出庫サポート、マルチビューカメラシステム、LEDアクティブコーナリングライトがメーカーオプションで設定できるようになりました。 フリードの3列目はシエンタより良い!?  シエンタとフリードの主要装備を比べて見ましょう。  一部改良前のシエンタは、電動パーキングブレーキの採用が見送られていたなど、装備の面ではフリードにやや後れを取る装備もありましたが、それが今回の一部改良により追いついただけでなく、追い越した装備もあります。  分かりやすいのがETC2.0+前後ドライブレコーダーの採用で、フリードの場合は、純正アクセサリー扱いになります。 ホンダ「フリード AIR」  先述したように、先進安全装備では、シエンタの「プロアクティブドライビングアシスト機能(PDA)」に、車線内走行時の常時操舵支援機能が追加されました。  ドライバーの操作を先読みし、ステアリングの反力を変化させることで、操舵を支援。フリードの「ホンダ・センシング」にも車線逸脱抑制機能や渋滞運転支援機能が備わりますが、シエンタのACC作動時の車線変更時の補助(自動車線変更機能ではありません)や先々行車検知なども含めて、高速道路走行時のドライバー支援では一歩先を行く印象です。  また、シエンタとフリードの装備面での大きな違いは、シエンタは最廉価の「X」をのぞき、ディスプレイオーディオが標準になることです。  一部改良モデルでは、「Z」に10.5インチ(コネクティッドナビ対応。車載ナビ付)、「G」に8インチ(10.5インチはオプション)のディスプレイオーディオが標準になります。  そのほか、シエンタはハイブリッド車が2WDと4WDを設定し、3列7人乗り、2列5人乗りを用意。ガソリン車は2WDのみで、7人乗り、5人乗りを設定するのは同じです。  さらに今回、後席部分を架装して2人乗りにする「JUNO(ジュノ)」をMODELLISTAと共同開発し、コンプリートカーとして新たに加えたのもトピックスです。  3列シート車のサードシートの操作性は、それぞれ長短ありますが、シエンタはダイブインの5対5分割可倒式で、先に2列目をタンブルさせてから格納するという手間がかかります。  基本的にサードシートは非常席として割り切り、格納したままで使うことが多いのならフラットになりますが、それならば思い切って2列シート車を選択するという手もあります。  一方のフリードは、3列シートに6人乗りと7人乗りを揃え、クロスターには2列5人乗りと「スロープ」を設定しています。こちらは、先代までの持ち込み登録からカタログモデル化(型式指定車両)になったことで、より買いやすくなりました。  フリードの3列目は、左右跳ね上げ式で操作性は良好です。跳ね上げ時にシートが荷室両サイドに残るため、シエンタのようにすっきりとした空間にはならないものの、一般的な日常使いであれば実用上、大きな問題にはならないはず。  また、サードシートの足元空間はシエンタよりも明らかに広く、3列目自体の座り心地(座面の厚みなど)でも床下格納式を採用するシエンタに対してアドバンテージがあります。3列目乗降時の乗員の姿勢(開口部の広さ)もシエンタよりも楽なのも美点です。 ※ ※ ※  一部改良を受けたシエンタとライバルのフリードは、シートアレンジや積載性などの考え方に意外なほど違いがあります。  シエンタは、ブレーキホールド付電動パーキングブレーキを全車標準化するなど、これまで泣き所であった装備を強化したことで、さらなる拡販が狙えるのは間違いありません。

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