8月10日、帯広競馬場で行われた11R・ばんえいグランプリ(BG2・3歳上・ダ直200m)は、阿部武臣騎乗の1番人気、メムロボブサップ(牡9・ばんえい・坂本東一)が勝利した。2着に2番人気のキングフェスタ(牡6・ばんえい・小北栄一)、3着にコマサンエース(牡9・ばんいえ・金田勇)が入った。勝ちタイムは1:49.1(馬場水分2.2%)。 道中は行き脚がつかないタカラキングダムを除いて、各馬勢いよく第一障害をクリア。先頭でクリアしたキングフェスタが先行し、それを見る形で後続が追走するが、中間点を過ぎたあたりで息を入れたキングフェスタを外からコマサンエースとメムロボブサップの2頭がかわし先頭に。各馬慎重に一団となり歩を進め、コマサンエースとメムロボブサップがやや抜け出したところで第二障害に到達。 全頭が第二障害下に到達したところで一息入れたコマサンエースが登坂を開始。続いて仕掛けたメムロボブサップがそれをすんなりとかわし先頭でクリアすると、後続を一蹴する走りを見せ後続を一気に突き放した。そのあとも脚色が鈍ることなく独走状態で優勝。絶対王者の力を見せつけばんえいグランプリ5連覇を達成した。 第二障害を5番手でクリアしたキングフェスタが驚異の末脚を見せるもメムロボブサップに及ばず2着に入り、3着には迫るタカラキングダムを粘り強く振り切ったコマサンエースが入った。メムロボブサップを管理する坂本東一調教師、騎乗した阿部武臣騎手はともにばんえいグランプリ5連覇となる。 1着 メムロボブサップ 阿部武臣騎手 「本当にありがたい気持ちでいっぱいです。早く馬に乗りたいという気持ちで復帰するまで頑張ってきました。こんなに大勢のファンの皆さんに応援していただき、本当に騎手冥利に尽きると思います。レース前はメムロボブサップは調子が良かったので自分の方が調子を上げないといけないと思っていました。いつもはトップハンデですが今年はハンデが軽かった分、馬を信じて気楽に乗ることが出来ました。今日は出だしが少し遅かったですが、後はいつものメムロボブサップのレースをしてくれたので良かったです。今後は体調良く、事故の無いようにレースを使っていけばおのずと結果がついてくると思うので、調子良く行ってくれれば良いと思います。これから少しずつ体も良くなっていくと思いますので、メムロボブサップと阿部武臣をこれからも応援よろしくお願いします」 【動画】メムロボブサップ史上初の5連覇…ばんえいグランプリ坂本師「今後は帯広記念へむけて」 ばんえいグランプリ・メムロボブサップと阿部武臣騎手 (C)ばんえい十勝 坂本東一調教師 「言葉にできないぐらい嬉しいです。いつもと変わらずメムロボブサップの方がレースを分かっていて、いつも通り100%の健康状態だったと思います。プレッシャーになると思い、阿部騎手には今日は特に声はかけないようにしていましたが、メムロボブサップよりも阿部騎手の方が凄く緊張していると見てわかりました。馬にもその緊張が伝わったみたいでスタートが少し遅れたようでした。障害手前で騎手が追っていましたが、馬には余裕があるように見えていました。今後は帯広記念に向けて、状態を見ながら作戦を考えていきたいと思います。皆さんの応援のおかげでメムロボブサップがこのような結果を残してくれました。これからも頑張ってくれると思いますのでよろしくお願いいたします」 メムロボブサップ 112戦54勝 (牡9・ばんえい・坂本東一) 父:ナリタボブサップ 母:ピュアレディ 母父:アキバオーショウ 馬主:竹澤一彦 生産者:竹澤一彦 【全着順】 1着 メムロボブサップ 2着 キングフェスタ 3着 コマサンエース 4着 タカラキングダム 5着 インビクタ 6着 ヤマカツエース 7着 クリスタルコルド