本来ならば「家族総出」で祝うはずの場に、長女の姿はなさそうだ。皇室にとって久しぶりの一大行事より、渡米から約4年をかけて軌道に乗った家族3人での暮らしの平穏の方が、眞子さんにとっては重要なのかもしれない──。 【写真】ベビーカーを押しながら笑顔で会話をする小室圭さんと眞子さん。他、海の日記念行事に参加する秋篠宮ご夫妻や大学内での悠仁さまなども 日本の皇室において、40年ぶりに行われる男性皇族の「成年式」の全貌が、7月29日に明らかになった。 「秋篠宮家の長男・悠仁さまの19才の誕生日である9月6日から、5日間にわたって関連する儀式や行事が営まれます。6日は天皇陛下から冠を賜る儀式や、その冠を着用する『加冠の儀』などが行われ、陛下から日本の最高位の勲章である大勲位菊花大綬章を授与されます。 8日には三重県の伊勢神宮と奈良県の神武天皇陵への参拝、10日には皇族方や三権の長を招いた昼食会が予定されており、多忙なスケジュールでさまざまな式典が進行されます」(宮内庁関係者) モーニングコートや成年の装束、冠に燕尾服など、成年皇族にふさわしい装いを披露される予定の悠仁さま。男性皇族の成年式が行われるのは1985年の秋篠宮さま以来で、今回の成年式は皇室にとって誕生、結婚とならぶ「重要な行事」だ。 「成年式とは、国内外に対し、皇位継承権を持つ男性皇族が、成年を迎えたと知らしめる重要な儀式です。天皇陛下や秋篠宮さまの成年式では、当時、“世界でもこれほどまでに厳粛な儀式はほかにない”といわれるほど厳かな雰囲気のなか執り行われました。 悠仁さまは現在、皇嗣である秋篠宮さまに次いで皇位継承順位第2位のお立場にあります。“将来の天皇”が迎える成年式とあって、秋篠宮家にとっても皇室にとっても非常に大きな節目になります」(前出・宮内庁関係者) アメリカで幸せな暮らし それほど大切な儀式だけに、多くの「親族」がお祝いに駆け付ける。 「天皇陛下の成年式には、昭和天皇と香淳皇后、上皇ご夫妻、常陸宮ご夫妻など、風邪で不参加だった三笠宮さまを除く成年皇族が全員参加されました。昭和天皇の四女で、結婚を機に皇籍離脱された池田厚子さんと、その夫も招待を受けています」(前出・宮内庁関係者) そこで注目されるのが、秋篠宮家の長女・眞子さん(33才)の動向だ。 「宮内庁は、一連の儀式や行事は“先例”を踏まえて行うと発表しており、悠仁さまの実の姉で元皇族である眞子さんが成年式に参加するのは当然の流れです。しかし、現在アメリカで暮らす眞子さんが日本に帰国する予定は、現時点ではないといわれています」(前出・宮内庁関係者) 2021年秋に小室圭さん(33才)と結婚して渡米してから約4年──眞子さんは今年春頃、待望の第1子を出産した。 「小室さんは、2022年に3度目の挑戦で弁護士試験に合格した後、大手法律事務所『ローウェンスタイン・サンドラー』で弁護士として働いています。仕事はすこぶる順調で、出産と前後してニューヨーク近郊に一戸建てのマイホームを購入しました。一家3人、幸せな暮らしを続けているといいます」(前出・宮内庁関係者) そんな眞子さんは渡米後、一度も帰国していない。 「成年式は久しぶりに家族と顔を合わせることができる絶好の機会です。ご両親である秋篠宮ご夫妻と孫を対面させるという大義名分もあるので、わだかまりがあるとはいえども出席するのではないかといわれていました。4年ぶりの感動の再会に期待が高まっていたのですが……」(前出・宮内庁関係者) 連絡を取るのは佳子さまのみ 一連の結婚騒動で生じた小室夫妻と秋篠宮家の断絶は、いまなお根深く修復が難しいという。 「秋篠宮家で眞子さんと直接連絡を取っているのは、次女の佳子さまだけです。出産についても眞子さんは秋篠宮ご夫妻に直接報告することはなかったと聞いています。そもそも圭さんの母・佳代さんの金銭トラブルが発覚した後、秋篠宮さまは会見で小室さんのことを『夫の方』『娘の夫』と表現して名前すら呼ばなくなりました。眞子さんの結婚についても『皇室として類例を見ない結婚』と断じられたほどです。 一方の眞子さんも皇室と“縁を切る覚悟”で家を飛び出してアメリカに渡り、一度も帰国していない。成年式への招待があったとしても、“簡単には帰国できない!”という思いなのでしょう」(皇室記者) 現実的な面からも、眞子さん家族を成年式に招待し、日本に迎えるには障壁が待ち構える。 「世間もマスコミも注目している眞子さんが帰国するとなると、宮内庁や秋篠宮家からの要請がなくても要人警護がつくことになるはずです。そうすると、一大イベントでただでさえ厳重な警備がさらに煩雑になり、混乱を招くことになりかねません。 ましてや小室さんや生後半年に満たない赤ちゃんまで一緒に帰国ということになれば、世間やマスコミの目は小室一家に釘付けです。出産やアメリカでの生活に加え、過去の金銭トラブルの話まで蒸し返されれば、悠仁さまの晴れの日に水を差しかねません。そうした事態を秋篠宮ご夫妻も懸念しているはずです」(前出・皇室記者) もつれにもつれた両親との関係だけでなく、今回の儀式の主役である悠仁さまとの間にも、わだかまりがある。 「悠仁さまがまだ小さい頃、秋篠宮ご夫妻がご公務で国内外を飛び回られている間は、眞子さんが母親代わりになってよく面倒を見ていました。ただ、かつては姉の眞子さんを“よからぬあだ名”で呼んだこともあったそうです。直接眞子さんの耳に入ることもあり、年の離れた姉弟の間にも小さなトゲが刺さってしまった」(前出・宮内庁関係者) 今年3月、成年を迎えられた記者会見で、悠仁さまは遠く離れた地で暮らす姉に、思いを馳せるようにこう語った。 「家族は一人ひとりが、大切な存在であると考えています」 その言葉は、眞子さんの耳にどう届いたのか。返事を伝える機会は、ずいぶん先かもしれない。 ※女性セブン2025年8月21・28日号