■MLB エンゼルス7×ー6ドジャース(日本時間13日、エンゼルスタジアム) ドジャースの大谷翔平(31)が敵地でのエンゼルス戦に“1番・DH”で出場し、3打数1安打1本塁打1打点2四球。6回にはメジャー初となるトリプルプレーでチャンスを潰した大谷だったが、9回に今季2度目となる4試合連続の43号、決勝アーチを放ち、ホームランキング争いもリーグ単独トップに立った。チームは延長10回にサヨナラ負け。この日、パドレスが勝利を収めて、ついに首位に並ばれてしまった。 前日12日には今季4度目となる3戦連発の42号を放った大谷、連続試合安打も今季最長の“10”に伸ばした。ドジャースは前日の敗戦で2位のパドレスに1ゲーム差に詰め寄られた。エンゼルスはメジャー初先発となったV.メデロス(24)、大谷は初対戦となった。 1回、大歓声を受けて打席に入ると第1打席、データのあまりない投手に対して、しっかりとボールを見極めて、四球で出塁、2番・M.ベッツ(32)が死球を受けると、大谷は2塁へ、ショートのZ.ネト(24)、セカンドのL.レンヒーフォ(28)とかつてのチームメイトと笑顔で会話していた。 そこから1死一、三塁とチャンスを広げると、4番・T.ヘルナンデス(32)がレフト前へ先制のタイムリー、大谷がホームに入り、今季113得点目となった。 その裏、先発のE.シーハン(25)が1死一、二塁のピンチを迎えると、4番・T.ウォード(31)にレフト前への同点タイムリー、続く5番・Y.モンカダ(30)には右中間へのタイムリーツーベースで1対2。さらに内野ゴロの間に1点を奪われて、1対3とリードされた。 ドジャースは2回、2死一塁から9番・D.ラッシング(24)がライトスタンドへ今季2号の同点ツーラン、すぐに試合を振り出しに戻した。そして、大谷の第2打席、メデロスはシンカーが1球目入らず、ストレートの四球となった。 3対3の3回裏、シーハンは2死を簡単に奪ったが、4番・ウォードに高めのストレートを完璧に狙われて、センターへ28号ソロとまたもやエンゼルスにリードを許した。さらに4回にも9番・B.テオドシオ(26)にもメジャー初打点となるタイムリーツーベースを打たれて3対5と2点差。 3対5と2点を追うドジャースは5回、1死から大谷の第3打席、エンゼルス2人目、左腕のA.チェフィン(35)と対戦。ここまで2打席、11球で1度しかバットを振っていない大谷、ここでも外角へのストレートで攻められて、ボールを見ていきカウント2−1、そして、4球目、バットを振っていったが、内角高めのシンカーに詰まらされてファーストフライ。 それでも2死から2番・ベッツ、3番・F.フリーマン(35)と連打でチャンスを作り、4番・T.ヘルナンデスがタイムリーで4対5、2死から集中打で得点を奪った。さらに2死満塁でエンゼルス3人目、R.ゼファージャン(27)から6番・A.パヘス(24)が四球を選び、押し出しで5対5と再び同点に追いついた。 6回、無死一、二塁のチャンスで大谷の第4打席、エンゼルス4人目、左腕のB.バーク(29)と対戦。カウント1−0からストレートが抜けて内角高めへ、大谷はのけ反って避けた。これにはエンゼルスタジアムでは大ブーイングが起こった。そして、カウント2−2から外角低めのストレートをコンパクトにセンター方向へ、しかし、ショートのネトが完璧なポジショニングでライナーで捕球すると、2塁を踏み、1塁へ送球し、まさかのトリプルプレー。大谷も唖然とした表情を見せた。 5対5の同点で迎えた9回、先頭打者の大谷、エンゼルスは守護神のK.ジャンセン(37)をマウンドへ。カウント0−1から高めのカットボールを完璧に打ち返してライトスタンドへ今季2度目となる4試合連続の43号、打球速度184.8キロ、飛距離123.1m、角度は29度、打った瞬間にガッツポーズを見せた完璧な一打で6対5、トリプルプレーの鬱憤を払拭した。 しかし、その裏、A.ベシア(29)が1死満塁から2番・N.シャヌエル(23)にセンターへ犠牲フライを打たれて6対6、大谷の決勝打を消してしまった。 延長10回裏、B.カスペリアス(26)が無死一、三塁のピンチで6番・アデルがレフト前へサヨナラタイムリー、ドジャースは痛恨の逆転負けで今季エンゼルス戦5連敗、さらにこの日、パドレスが勝利したために、首位タイに並ばれてしまった。