お盆は先祖の霊を迎え入れ、家族と静かに過ごすもの。地元に帰省する人も多いはずだが、そこで再会した人たちとの間で嫌な思いをすることもあるかもしれない……。 ◆お盆の帰省時に女子会よりも元カレを優先 「やっぱりお盆ってみんな帰るもんなんですよね」と苦笑するのは、丸山さやかさん(34歳・仮名)。彼女はお盆に帰省した際に、めんどくさいトラブルに巻き込まれたようだ。 「地元に帰る話を仲の良い女友達のグループLINEでしていたら『じゃあ飲もう!』となったんですが、その日に昔大好きだった元カレにも誘われてしまったんですよ……」 高校時代に何回もアタックしてやっとの思いで付き合えた彼は、現在、バツイチ子なしで東京在住。たまたまLINEがきて舞い上がってしまったという。 「私も絶賛婚活中なんですが、アプリではいまいち良い人に出会えなくて。元カレをそこまで引きずっていたわけではないけど、やっぱり結婚するなら地元が一緒とか、昔から知っている人がいいなって思い始めていたところだったんです」 ◆ドタキャンした女子会メンツとまさかのバッティング さやかさんは先に決まっていた女子会を「甥っ子の面倒を頼まれてしまったから」と断り、元カレと飲みに行くことに。地元で人気の居酒屋で乾杯していると、事件は起こった。 「駅で待ち合わせて居酒屋で早速ビールで乾杯したところで『え、さやか!?』と声をかけられたんですよ」 そう、なんと女子会の場所も同じ居酒屋だったのだ。 「最初は宅飲みだって聞いていたので、バッティングはないと思っていましたが、店で飲むことになったそうで……まぁ、田舎だからみんな行くところは一緒なんですよね(苦笑)」 そして結局は流れでみんな一緒に飲むことになってしまい「うちらの予定ドタキャンして元カレかよぉ!」と散々いじられたそうだ。 ◆過去の恋愛話を散々イジられて… 「天真爛漫で空気の読めない友達が、私の恋愛遍歴を酔った勢いでしゃべりまくって、元カレは爆笑。帰り際に『友達としてまた飲もう!お前こんなに面白いやつなんだな!』と完全“友達”認定されてしまいました」 後日、友人にドタキャンを謝りつつも「実は元カレとヨリを戻せないかなって思ったのに!」と笑い混じりに話すと、 「正直に言ってくれたらよかったのに!」と怒られたんだとか。 「まぁ、そうですよね。言わなかった私が悪い。でも東京なら、なかなかこんなことにはならないのになぁー」 ◆ケチすぎる兄嫁との金銭トラブル 「だからお盆は帰りたくないんです」と少々怒り気味に話してくれたのは、遠藤美嘉さん(37歳・仮名)だ。美嘉さんはとにかく兄嫁と「合わない」んだとか。 「もー、とにかくケチ! すごいケチ! ケチでも結構なんですが、他人を不快にさせるレベルのケチなんですよ!本当に迷惑」 美嘉さんは東京で営業職をしており、年収は600万円あるが、3つ年上の兄は地元で事務職をしており、年収は400万円いくかいかないかといったところ。 「確かに私の方が年収はいいけど、そもそも東京と地元で物価が違いますから。なんで義理姉が私の年収を知っているかというと、母がうっかり自慢してしまったんですよね『美嘉は頑張ってるのよ』みたいな感じで」 年収を知られてからというものの、お土産のリクエストや姪っ子へのプレゼントの催促などが「えげつない」そうだ。 「並んで買うような焼き菓子の8000円もする詰め合わせとか、姪っ子の欲しい洋服なんて1万円以上(苦笑)。こっちから好きで買ってあげるならまだしも、指定されるって気分が良くない。でも母も父も『帰ってこい』と言ってくれるので、渋々帰ったんですが……」 1 2 次へ