京都国際、「石垣元気」対策が奏功…健大高崎の強力投手陣から10安打6点「格上に勝ててうれしい」

 全国高校野球は第8日の13日、2回戦3試合が行われた。  京都国際(京都)が健大高崎(群馬)に競り勝ち、昨年の春夏甲子園優勝校同士の対決を制した。関東一(東東京)は中越(新潟)を破り、準優勝した前回大会に続く初戦突破。創成館(長崎)は神村学園(鹿児島)との投手戦を制した。この日で49代表校が全て登場し、創成館は開幕試合に続く2勝目を挙げた。 京都国際6—3健大高崎  京都国際は三回、山口、猪股の連続適時打で逆転し、中盤にも加点するなど、そつのない攻撃を見せた。西村が被安打4で完投。健大高崎は三回に逆転したが、投手陣が踏ん張りきれなかった。 連覇へ好発進  150キロ台半ばの剛球を投げる健大高崎のエース石垣元を攻略するために、京都国際は対戦が決まった時から、ある練習を繰り返してきた。14〜15メートルの短距離から投げ込まれる球を打ち返すのだ。この対策が、他の投手にも有効だった。  先発左腕の下重に対して、5番山口は「真っすぐのタイミングで待ち、変化球はファウルで逃げる」と作戦を練っていた。三回二死一塁で内角の速球を思い切り引っ張り、右翼線への同点二塁打とした。  続く6番猪股は変化球を迷わず振り抜いた。少し詰まったものの、中前に落ちて決勝点が入る。猪股は一回には直球を中前適時打にしており、対応力を発揮。「速い球を打ってきたのが役立った」と振り返った。  昨夏に優勝した京都国際は、新チームのスタートが遅れたため、今春まで苦戦続きだった。3月の健大高崎との練習試合では、石垣元に歯が立たなかった。この日4番手で登板してきた石垣元からは得点こそ奪えなかったが、2回で2安打を放った。八回の打席で二ゴロに倒れた1番長谷川颯も、「前より遅く感じた」と語った。  前回王者ながら、猪股は「格上の相手に勝ててうれしい」と笑みを浮かべた。10安打で6得点。今春の選抜でも4強に進出した健大高崎の強力投手陣を、夏に急激な成長カーブを描く京都国際の打線が上回った。(小石川弘幸)  京都国際・小牧監督「西村は思うような立ち上がりではなかったけど、そこで踏ん張れるようになったところに成長を感じた」

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