【ロサンゼルス＝後藤香代】米カリフォルニア州ロサンゼルスの全米日系人博物館の敷地内で１４日、米国境警備隊が不法移民摘発の一環で通行人１人を逮捕した。 民主党のギャビン・ニューサム州知事が館内で演説する直前で、知事側や同館は「挑発行為だ」と反発している。 全米日系人博物館は、かつて日系人が多く暮らしていたリトルトーキョーにある。ニューサム氏は予定通り行った演説で、「偶然か意図的か、ドナルド・トランプ（大統領）はここを無差別逮捕の場所に選んだ」と語った。 全米日系人博物館によると、摘発があった博物館内の広場は、１９４２年に日系人が強制収容所行きのバスに乗せられた場所。同館は１４日、「激しい憤りと深い悲しみを感じる」と非難する声明を発表した。 国境警備隊を管轄する国土安全保障省は「ロサンゼルスでは毎日パトロールを行っている」との声明を発表し、作戦は偶然だったと強調した。
もっと
