勤務先の高校に小型カメラを設置し、盗撮したなどとして逮捕された教諭の男は「定期的にSDカードを回収していた」と供述していることがわかりました。 15日、検察に身柄を送られたのは、栃木県の県立高校の教諭・古口大輔容疑者（38）です。 「盗撮することが楽しかった」 古口容疑者は勤務先の高校の女子更衣室に侵入して、小型カメラを設置し、着替え中の女性を盗撮した疑いが持たれています。 事件が起きたのは、今月上旬です。警察によりますと、高校の女子更衣室を利用した女性が、天井の点検口に小型カメラがあるのに気づいたといいます。 レンズからケーブルが延びて本体につながっていたというカメラ。女性から報告を受けた学校は…。 「学校の女子トイレや更衣室などに、小型カメラが設置されている」 警察に通報しました。なんと、学校内の女子更衣室や女子トイレなどから、小型カメラが20台以上見つかったというのです。 警察が押収品を捜査したところ、古口容疑者の関与が浮上し、逮捕に至りました。 警察によりますと、インターネットで部品を買うなどして、カメラを自作していたとみられる古口容疑者。調べに対しては…。 「長期間盗撮した。動画がいっぱいになると、定期的にSDカードを回収していた」 古口容疑者は長期間にわたって少しずつ、人目につかない時間帯を狙って、カメラを設置していたとみられています。 事件を受け、栃木県の教育委員会は謝罪しました。 栃木県教育委員会「事実関係の詳細を確認の上、厳正に対処するとともに、服務規律の確保の更なる徹底を図り、全教職員の自覚を促すよう努めて参ります」 古口容疑者は調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めているということです。警察は、同様の被害がほかにもあるとみて、捜査しています。