京都国際エース西村一毅「絶対に三振を取る」狙って奪った九回3三振締め、2年連続8強進出…粘る尽誠学園を振り切る

 第107回全国高校野球選手権大会第11日の16日、3回戦4試合が行われた。  連覇を目指す京都国際(京都)は尽誠学園(香川)に競り勝って2年連続のベスト8。 京都国際3—2尽誠学園  京都国際は一回に敵失で先制。一時はリードを奪われたが、八回に小川の2点適時打で逆転した。2番手の西村が好救援。尽誠学園は広瀬が投打で奮闘したものの、10残塁と攻めきれなかった。 160球完投から中2日、4イニング内野安打2本  九回、味方の攻撃が三者凡退で終わり、逆転を期待する尽誠学園アルプス席の声量は一層大きくなった。京都国際のエース西村は「ヒットが出ると流れが相手にいく。絶対に三振を取る」と気合を入れ直した。  八回よりも力を込めた140キロ台の直球と、鋭く曲がるスライダーで3者連続三振に切って取った。最後の打者となった生田を「1段階ギアを上げてきた。コントロールと真っすぐの伸びがすごい」と脱帽させる投球で、リードを守り切った。  昨夏は1学年先輩の中崎(現・国学院大)と共に、優勝の立役者となった。二枚看板の一人がいなくなった今夏、西村はより多くの回を投げるため、5〜6月の約1か月間、体をいじめ抜いた。スクワットやタイヤ押しなどの8種目を8セット、1日おきに行う強度の高いメニューだった。  13日の健大高崎(群馬)との2回戦を160球で完投したことが考慮され、3回戦の登板は六回からとなった。疲れは感じさせず、許したのは内野安打2本だけ。西村は「追い込み練習の成果」と胸を張った。たくましさを増したエースが、相手に傾きかけた流れを力強く引き戻した。(松本慎平) 尽誠学園・広瀬賢汰、エースで4番で主将の重責全う  尽誠学園の広瀬が投打で輝いた。一回に味方の失策で失点しても気持ちを切り替え、101球で完投。五回には一時逆転となる2点打を放った。エースで4番、そして主将の広瀬は「仲間とともに、やりきった」と達成感を口にし、涙はなかった。卒業後は大学で野球を続けることを希望している。「大学で日本一を目指す。日本一にふさわしい選手、人間になる」と誓った。  京都国際・小牧監督「酒谷は初登板でよく投げた。(逆転打の)小川はひるまずに向かってくれた。1年間の成長を感じたゲーム」  尽誠学園・西村監督「選手たちは本当によく頑張ってくれた。(京都国際・西村に対して)好球必打で狙いにいったが、それ以上に球に力があった」

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