空襲に備え解体保存されていた館、戦後に再築された敷地の地下には天井高2mの防空壕が今も

 戦後80年の今夏、香川県丸亀市中心部の商店街の交流スペース「まちの駅 秋寅(あきとら)の館」に残された防空壕(ごう)に関心が集まっている。  秋寅の館は、地元の鉄製品卸会社の創業者が大正末期頃から昭和初期頃にかけて建設した。木造2階建ての瓦ぶき、黒タイル張りで、太平洋戦争で空襲に備えて解体、保存され、戦後に再築された。  防空壕は解体中に作られたとみられ、現在も中庭付近の扉から地下への階段を下って入れる。縦約5・4メートル、横約1・8メートル、高さ約2メートルで、天井や壁、床がコンクリートで覆われ、採光と換気用の窓が設けられている。  同館は積極的にPRしていないものの、7月には県内外の約80人が見学。過去に訪れた人のSNSなどの影響で来訪する人もいるという。  防空壕は「丸亀TMO推進協議会」が管理。見学の際は現地で管理業務を担う人に案内してもらう必要がある。同協議会の杉尾英美さん(67)は「まちの歴史の証人。残していくのは大変なこともあるが、条件が許す限り守りたい」と話す。

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