2025年は短い梅雨や記録的な猛暑の影響で、トマトなどあらゆる野菜の値段が高騰する中…静岡市内に安くて新鮮な野菜が揃う無人の直売所を発見! (買い物客) 「安い。新しくて新鮮だしね」「ほとんど毎日来ている」 驚くのはその品ぞろえ。これほどの野菜が集まるわけとは? (買い物客) Q.お家の冷蔵庫みたいですね 「そう。その通り」 さらに、80年続く清水区の青果店では、旬の野菜を使ったアスリートも大絶賛の特製ランチが大人気。 (客) 「栄養バランスもさることながら、おいしい」「野菜もたっぷりなんで心置きなくいただけちゃいます」 「every.LIFE」は、野菜が高騰する中、家計の強い味方。安くて新鮮な野菜が買えて、おいしく食べられる進化系の人気青果店を大調査します。 まずは、静岡市葵区駒形通に1月にオープンした野菜直売所「静旬市場」。店には毎日、農家から届けられるとれたての野菜がずらりと並びます。しかし、ここは、ただの直売所ではありません。なんと無人販売なのです。ここを運営するのは、自身も3年前から農業を始めた辻田敬介さん。 (静旬市場 辻田 敬介さん) 「静岡は小規模、中規模の農家さんが多いので、なかなかまとまった数が作れなかったり、最近は気温が上がっているので、まとまった数を作るのが大変になっているので、少量からでも出店できるようにしている。来る人も、毎日野菜のレイアウトが変わっているので、ワクワクしながら来ていただける場所です」 農家に販売場所を提供すると同時に、客にも静岡の新鮮な野菜を安く味わってほしいと、朝7時から夕方6時まで年中無休で営業。朝から次々と客が訪れます。 (客) 「新しいのがいい。直送で持ってきてくれるから。細ネギが他のスーパーより安いから100円であるので」 週に3回は訪れるという常連さん。 (客) 「安い。新しくて新鮮だし。(足りない)食材を見に来ていて助かるんです」 Q.お家の冷蔵庫みたいですね 「そう。その通り」 野菜の鮮度維持のため、店内は常に18℃に保たれ、まさに冷蔵庫のよう。そのため、中にはこんな客も…。 (客) 「ほとんど毎日、涼みにきます」 そんな、超常連さんのおすすめが、この規格外の枝豆。 (客) 「枝豆だけどね、ぺっちゃんこのが多いだよね。食べるところが少ないけど、中身がおいしい。ビールのつまみに最高」 規格外品ならではの魅力があるようです。さらに、このキュウリは、●本入って150円。その安さに、すぐに売り切れてしまうそうです。 (客) 「きゅうりは曲がったり形はいろいろだけど、漬物にすると最高だよ。まあね、料理の仕方も…上手でしょうから」 実は、この店では、販売されている野菜のおいしい調理法も紹介されているのです。例えばこの時期に、様々な種類が出回るナス。暑い時期だからこそ食べたくなる調理法を生産者の岩谷さんに教えてもらいました。 (岩谷農園 岩谷 俊典さん) 「大長ナスは、揚げ物にすると中がサクフワな感じになるので、油で揚げた揚げ浸しにしたものを、麺つゆに入れてそうめんと一緒に食べるのもよし。丸ナスは、果肉がしっかりしているので、麻婆茄子とか炒め物にしても煮くずれしなくて食べた瞬間にナスのおいしさとタレのおいしさも味わえる。ナスの使い分けをしてもらうと夏のおいしいナス料理ができます」 生産者の直売だからこそ味わえる新鮮な野菜の数々。思わぬ野菜との出会いを求めて、足を運んでみてはいかがですか? 続いては、静岡市清水区桜が丘町にある、創業80年を超える昔ながらの青果店「園田商店」。 店頭に並ぶ野菜は種類こそ少なめですが、1パック108円のコーナーがあるなど、その日、市場で仕入れたお買い得な野菜が並びます。そんな店内をのぞいてみると、なぜか店の奥で、食事をしている人が…。これは? (園田商店 園田 道太郎さん) 「私の母がアスリートフードマイスターの資格を持っていて、栄養バランスを考えた食事を提供しています」 実は、店を経営する園田さん家族はアスリート一家。園田さんは、山梨百名山を制覇した登山家で、母の香代子さんはバレーボールやマラソンを行う中で、食事の大切さに気づき、アスリート・フード・マイスターの資格を取得しました。 新鮮な野菜を使ったアスリート目線での食事指導は評判を呼び、元K1ファイターの愛鷹亮さんを始め、世界で活躍する体操選手やマラソンランナーなどから絶大な信頼を得ています。 (園田商店 園田 道太郎さん) 「八百屋ですから野菜中心のメニューです。野菜はビタミン・ミネラルが豊富なので、ビタミン・ミネラルはタンパク質とか糖質の代謝を助けるのに必要。野菜を摂取することによって身体が変わってくるのを自分自身でもわかりますし、私がサポートしていたアスリートも、みんな口にして言ってます」 栄養バランスを考えながらも楽しく食事をとってほしいと、店の奥で完全予約制の「アスリートめし」を提供。この日は、もう8年も通っているというパーソナルトレーナーが、生徒を連れて食事にきていました。 (パーソナルトレーナー) 「栄養バランスも去ることながら何よりもおいしい。そこがありがたいです」 (パーソナルトレーナーの生徒) 「野菜もたっぷりなので心置きなくいただけます」 この日のメニューは、まず、栄養の宝庫といわれる「ゴーヤーチャンプルー」。 (パーソナルトレーナーの生徒) 「ゴーヤーチャンプルーもめちゃくちゃおいしいです。夏にいいですね」 そして、カルシウムたっぷりのサバの南蛮漬けに冬瓜とエビの寒天寄せ。 (パーソナルトレーナー) 「ひんやりしていて、この暑い時期にピッタリです」 他にも、小松菜の塩麹ナムルに白キクラゲ入りの冬瓜スープなど、これだけセットで1100円と、値段もとっても良心的。さらに、新鮮野菜を使った青果店が作る豆乳スムージーもあり、イートイン以外にも総菜の販売もしていて、これも大人気。 (客) 「ここのお母さんが作った料理なら文句なし。毎日来てるから、私は助かる」 まだまだ暑い日が続きますが新鮮な野菜をたっぷりと食べて、おいしく乗り切ってはいかがですか。