海外でSAKEを造る人材を育てようと新潟大学や県酒造組合など企画したプログラムがこの夏、初めて開かれました。その狙いとは。 日本酒の原料、酒米。湯気が立ち込める中、仕込み作業に精を出すのはアメリカやフランス、ニュージーランドから訪れた4人の外国人たちです。 佐渡市の酒蔵で行われていたのは新潟大学の日本酒学センターや県酒造組合などが企画した人材育成プログラムです。4人は蔵に寝泊まりしながら酒造りの基礎を学びました。 海外ではいま日本食ブームとともに現地でSAKEを醸造する人が増えています。その一方で、本や動画でしか知識を得ることができず、品質の面で課題も指摘されています。プログラムを通じてSAKEづくりのノウハウを海外に広める狙いがあります。 〈アメリカの酒蔵から〉 「私の2人の娘のためにもっと上手な素敵な未来のサケを作りたいです」 日本酒の輸出を伸ばすためにも海外で醸造されるSAKEの品質を向上させることが重要になるといいます。 〈学校蔵 平島健さん〉 「とてもクオリティが高いものを生産していただくことによって市場が大きくなっていくことで我々にとってメリットがあると思って期待しています」 新潟大学や県酒造組合はこうした取り組みを進めて日本酒の普及と輸出の増加につなげていきたいとしています。
もっと
