ホワイトハウス最上階の窓が開けられ、謎の物体が投げ捨てられる動画がＸで拡散している。しかし、トランプ大統領は「ホワイトハウスの窓は防弾で２７０キロあり開けられない。ニセモノだ。ＡＩ動画だ」と否定した。米メディア・ＦＯＸニュースが２日、報じた。 　近くのワシントンホテルか近隣の建物の屋上から撮影されたとみられる動画には、ホワイトハウスの最上階から下の芝生に誰かが繰り返し物を投げている様子が映っているようだった。動画は週末にかけてＳＮＳ上で広く拡散され、ネット上で臆測を呼んだ。リンカーンの寝室だと推測される場所から物が投げ込まれたという陰謀説を唱える人々もいた。 　当初、ホワイトハウス当局者は、この動画はトランプ氏の不在中に請負業者が定期メンテナンスを行っている様子をとらえたものだったと主張した。 　しかし、２日の記者会見で、ＦＯＸニュースのホワイトハウス上級特派員ピーター・ドゥーシー氏がその動画をトランプ氏に見せたところ、トランプ氏は笑いながら、こう説明した。 「ニセモノだ。いや、それはおそらくＡＩが生成したものだろう。窓は開けられない。理由は分かるか？窓は全て重装甲で防弾仕様だ。密閉されている。そして、窓１枚あたりの重さは約６００ポンド（約２７０キログラム）ある。開けるには相当な力が必要だ！実は…先日、妻が文句を言っていたんだ。『少しは新鮮な空気が入ってきてほしいけど、それができない。防弾仕様だから』って」 　トランプ氏はまた、人工知能がもたらすリスクについても語った。 「ＡＩの問題の一つは、良い面と悪い面の両方があるということだ。何か本当に悪いことが起こったら、ＡＩのせいにするだけだ。でも、ＡＩは何かを作り出すこともある。つまり、どちらにも作用するということだ。何かが起こったら、それは本当に悪いことだ。もしかしたら、ＡＩのせいにするしかないかもしれないが、ニセモノをたくさん見てきたので、それも一理あるな」 　果たして真相は——。